京都のお盆のしめくくり 大文字焼き。いわゆる”お祭り”ではないので地元の私はいつも当日に送り火を見て思い出すというバチあたり人間です。
当たり前すぎて大文字焼きの意味もそれほどわかっていませんでしたが、毎年たくさんの人が観光に来られます。
京都の大文字焼きにはどんな意味があるのか?初めて来た人はどこで見るのが良いのでしょうか?
京都で大文字焼きと言うと嫌な顔をされるそうですので気をつけてくださいね。ちなみに私では昔は「大文字」と呼んでいました。
京都の大文字焼きの意味は?大文字焼きって何?
京都の大文字焼きの正式名称は「五山の送り火」と言います。大文字焼きと言われると単なる山焼きの行事みたいだと昔から住んでいる京都の人は嫌な顔をすることもあるそうです。とは言っても、きっと表の顔はニコニコされているのでご心配なく(笑)あ ちょっと嫌味を言われる人はいるかもですが^_^;
五山の送り火の由来ははっきりしたことは解っていません。室町時代の頃から行われていたという説もあります。昔は五山ではなく、「い」「一」「竹の先に鈴」「蛇」「長刀」の10あったと言われています。
現在では8月13日にお迎えした先祖の霊を天国へお見送りするための送り火だと言われています。ですから五山の送り火を見ている方の中には手を合わせられている方もいらっしゃいますね。
ちなみにお水を通して送り火を見て、そのお水を飲むと無病息災になるという話があります。ペットボトルのお水を持って行って五山の送り火を透かしてから飲むと良いでしょう。
京都で大文字焼きが見える場所の紹介
五山の送り火は5つの山で順番に点火されていきますので、当日市内を車でグルグルするとどこかしらの文字は見ることができます。私はコレ派で正直じっくり送り火を見たことはありません。
5つ全部を一度に見ようと思うと小さくなってしまいますが、京都タワーホテルから見ることができます。京都タワーホテルではお食事付きで京都タワーの展望台で五山の送り火の全ての山を見ることができるというプランがあります。
また京都駅ビルでも抽選ですが無料で五山の送り火をみることができるそうですよ。
どちらも事前予約が必要です。
5つ全ての山を見るのも良いですが、五山の送り火を初めて見に行かれるのであれば、1つの山に絞ってできるだけ近くで見るほうが印象的だと思います。
それぞれの送り火の見どころはこちらのページがとても見やすいです
大文字焼きは京都人は嫌うらしい
五山の送り火のことを『大文字焼き』と呼ぶと京都人は怪訝な顔をするそうです。私のような京都は京都でも田舎の方の生まれだと「?」という感じですが。
大文字焼きというとたこ焼きとか回転焼きとかを連想してお菓子の名前みたいだから嫌。
五山の送り火はご先祖さまを送る大切な宗教行事だから○○焼きというように、くだけたイベント事と一緒にされては困る
というような意見が多いみたいですね。
ですが、これも諸説あって、江戸時代の頃の町衆は大文字焼きと呼んでいたとか。それがいつの頃からか「五山の送り火」という行事になって今は正式名称は『五山の送り火』で通っているということです。俗称では「大文字」と呼ぶ人はいるそうですが、『焼き』が付くと途端にアウトになるみたいです。京都らしい・・・
大文字焼きなんて呼び方はお菓子みたいと揶揄されるようになったのは20~30年ぐらい前からだそうですよ。割りと最近のことですね。
おわりに
ご先祖さまをお送りする行事が『五山の送り火』です。こうやって意味がわかると途端に厳かな物のように感じます。今年は私もきちんと眺めてご先祖様をお送りしたいと思います。
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